最近、スーパーの棚に並ぶコーヒーの価格を見て、少し驚いてしまうことはありませんか。毎日欠かさず飲むものだからこそ、家計に優しくて満足できる一杯を楽しみたいですよね。
実は私も、スーパーや業務スーパーに行くたびに、どれが一番インスタントコーヒーの中で安くておいしい商品なのかと、売り場の前で悩み続けてきた一人です。激安のプライベートブランド商品は果たしてまずいのか、それともお宝なのか気になりますし、ランキング上位のものでもコスパが悪ければ続けられません。
この記事では、詰め替え用の賢い選び方や、誰でも簡単にできる美味しい入れ方のコツなど、私が試してよかった情報をシェアします。
ポイント
- フリーズドライとスプレードライの違いによる味と価格の傾向
- スーパーや業務スーパーで見つかる高コスパ商品の見極め方
- ネスカフェやAGFなど定番メーカーから厳選したおすすめ5選
- いつものコーヒーが劇的に美味しくなる魔法のような裏技
安くておいしいインスタントコーヒーの選び方
たくさん種類がありすぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまうインスタントコーヒー。でも、いくつかのポイントを押さえるだけで、自分好みの味と納得の価格を両立させた商品に出会える確率はぐっと上がります。
コスパ重視なら詰め替え用がお得

毎日飲む方にとって、やはり一番気になるのはランニングコストですよね。結論から言うと、少しでも安く抑えるなら「詰め替え用(袋タイプ)」を選ぶのが鉄則です。
瓶入りの商品は見栄えが良いですが、容器代が含まれているため、どうしてもグラム単価が高くなりがちです。一方で、袋入りの詰め替え用はゴミも減らせてエコですし、同じ内容量でも数十円から百円近く安いことがよくあります。
ココがポイント
最近は「シュリンクフレーション(実質値上げ)」で、袋の内容量が減っている場合があります。パッケージの見た目だけで判断せず、必ず「1gあたりの価格」を計算してみるのが、本当に損をしない買い方のコツです。
スーパーの人気ランキングをチェック
何を買おうか迷ったときは、そのお店で一番売れている商品を手に取るのも賢い戦略の一つです。
スーパーの売り場で目立つ場所に山積みされていたり、ポップで「ランキング1位」と書かれている商品は、商品の回転が速いため、製造日が新しく風味が新鮮なことが多いんです。また、多くの人に選ばれているということは、それだけ「味と価格のバランスが取れている」という証明でもあります。
特に特売の日は、普段は少し高いナショナルブランドの商品が、PB(プライベートブランド)並みの価格まで下がることがあるので、チラシやアプリのチェックは欠かせません。
ブラックで飲むならフリーズドライ

「コーヒーはブラックで、香りやコクを楽しみたい」という方には、間違いなくフリーズドライ製法の商品がおすすめです。
これはコーヒー液を凍らせて真空状態で乾燥させる方法で、熱によるダメージが少ないため、コーヒー豆本来の香りや風味が損なわれにくいという特徴があります。粒が大きくてゴツゴツしているのが目印ですね。
スプレードライに比べると少し価格は上がりますが、淹れた瞬間の香りの立ち方が全然違います。「安さも大事だけど、味には妥協したくない」という方にとっての最適解と言えるでしょう。
カフェオレにはスプレードライが合う

一方で、牛乳や砂糖をたっぷり入れてカフェオレにして飲むのが好きなら、スプレードライ製法が最強の相棒になります。
高温で噴霧して乾燥させるため、細かい粉末状になっているのが特徴です。熱による香りの飛びはありますが、その最大のメリットは「冷たい水や牛乳にもサッと溶ける」こと。忙しい朝や、夏場にアイスカフェオレを作るときには、この溶けやすさが何よりの価値になります。
価格もフリーズドライより安い傾向にあるので、ガブガブ飲みたい派には嬉しいポイントです。
業務スーパーの激安品はまずいのか?
「安くておいしい」を探求する上で避けて通れないのが、業務スーパーなどで売られている海外直輸入の激安インスタントコーヒーです。「500gで数百円」といった驚きの価格を見て、「これ、本当に飲めるの?まずくない?」と不安になったことがある方もいるのではないでしょうか。
正直に言うと、これらの激安品は主にベトナム産の「ロブスタ種」という豆が使われていることが多く、独特の香ばしさ(麦茶のような香り)や苦味があります。酸味やフルーティーな香りを求める人には向かないかもしれませんが、「苦味が強くてパンチがある」とも言えます。
独特の風味が気になる場合は、コンデンスミルクを入れた「ベトナムコーヒー風」にしたり、たっぷりの牛乳で割ったりすると、クセが消えてコクのある美味しいドリンクに変身しますよ。
安くておいしいインスタントコーヒーおすすめ5選
ここからは、私が実際にスーパーやドラッグストアで購入して飲んでみた中から、「これならリピートしたい!」と思えた、価格と味のバランスが優れた商品を厳選してご紹介します。
ネスカフェエクセラは普段飲みに最適
まずは王道中の王道、ネスレの「ネスカフェ エクセラ」です。
スプレードライ製法ですが、独自の「挽き立つ香り」製法によって、袋を開けた瞬間や淹れた時の香りがとても豊かです。粒の中に細かく砕いたコーヒー豆の粉が入っていて、飲み終わった後のカップの底に黒い粒が残るのが特徴ですよね。
冷たい水や牛乳にも溶けやすく、ブラックでもカフェオレでもいける万能選手。どこのスーパーでも手に入りやすく、特売にかかる頻度も高いので、迷ったらまずはこれを選んでおけば間違いありません。
Online Shop ご購入はこちら|ネスカフェ 公式サイト
AGFマキシムは香りと価格が優秀
フリーズドライ派の方にぜひおすすめしたいのが、AGFの「マキシム(Maxim)」です。
「ゴールドブレンド」と比較されることが多いですが、個人的にはマキシムの方が特売時の割引率が高く、グラム単価が安くなる傾向があるように感じます。味は酸味が控えめで、ローストの香ばしさとコクのバランスが絶妙です。
詰め替え用の袋タイプが頻繁に安売りされているので、見つけたらまとめ買いしておくと、毎日のコーヒータイムが少し贅沢になりますよ。
UCC117は酸味控えめでコクがある
「酸っぱいコーヒーが苦手」という方に心から推したいのが、UCC上島珈琲の「ザ・ブレンド 117」です。
兄弟商品の「114」はマイルド系ですが、この「117」は深みのあるコクと苦味が特徴。フリーズドライ製法でありながら、ドラッグストアやディスカウント店では驚くほどの低価格で販売されていることがあります。
しっかりとした苦味があるので、ブラックで目を覚ましたい時はもちろん、少量のミルクを入れても味が負けません。価格以上の高級感を感じられる高コスパ商品の代表格です。
ブレンディは牛乳に溶ける高コスパ品
「私はカフェオレしか飲まない」という方には、AGFの「ブレンディ(Blendy)」一択でしょう。
独自の製法で、冷たい牛乳に直接粉を入れてスプーンでくるくる混ぜるだけで、ダマにならずに綺麗に溶けます。この手軽さは一度体験すると手放せません。
味もミルクとの相性を第一に考えられていて、まろやかで優しい味わいになります。大容量パックを買えば一杯あたりのコストも非常に安く済むので、家族みんなで飲むご家庭にもぴったりです。
「ブレンディ®」インスタントコーヒー|味の素AGF株式会社
劇的に美味しくなる入れ方の裏技
「安かったから買ってみたけど、やっぱりちょっと風味が物足りないかも…」そんな時に試してほしい、魔法のような裏技があります。
誰でも簡単!味変テクニック
- 電子レンジでチン(水練り): カップにコーヒー粉と少量の水を入れてスプーンで練り、ペースト状にします。それをレンジで数十秒加熱してからお湯を注ぐと、まるで淹れたてのような香りが立ちます。
- 塩をひとつまみ: 嘘のような本当の話ですが、ごく少量の塩(指先でつまむ程度)を入れると、塩のナトリウムが苦味を抑制し、カドの取れたまろやかな味に変化します。
特に「塩」のテクニックは、激安コーヒー特有の刺すような苦味を消すのに効果抜群です。入れすぎるとしょっぱくなってしまうので、本当に少しだけ入れるのがポイントですよ。
安くておいしいインスタントコーヒーまとめ
「安くておいしい」の正解は、あなたの飲むスタイルによって変わります。
| タイプ | おすすめ商品 | こんな人向け |
|---|---|---|
| バランス・万能 | ネスカフェ エクセラ | ブラックもカフェオレも楽しみたい人 |
| 香り・コク | AGF マキシム UCC ザ・ブレンド 117 | ブラック派、酸味が苦手な人 |
| カフェオレ専用 | AGF ブレンディ | 牛乳で割って飲むのがメインの人 |
| 超コスパ | 業務スーパー PB | 質より量、甘くして飲む人 |
まずはスーパーの特売チラシをチェックして、気になった商品を詰め替え用で試してみるのがおすすめです。もし好みに合わなくても、今回ご紹介した裏技を使えば美味しく消費できますから、恐れずに色々な「安くておいしいインスタントコーヒー」を試してみてくださいね。
※記事内の価格や商品の感想は、あくまで私個人の体験や調査時点での情報に基づいています。実際の販売価格や味の感じ方には個人差がありますので、購入の際は店頭や公式サイトで最新情報をご確認ください。