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ダイエット中のコーヒーはダメ?太る飲み方と痩せる飲み方を解説

左右に分割された画像で、コーヒーの飲み方によるダイエットへの影響を対比して示している。左側には、ホイップクリームが乗った甘いドリンクを飲む女性と、満杯の胃、体重増加を示す体重計のアイコン。右側には、ブラックコーヒーを持つ運動着の女性と、引き締まったウエストを示す2つのアイコン。高カロリーな飲み方が体重増加につながり、ブラックコーヒーがダイエットに適していることを視覚的に表現している。

せっかくダイエットのためにコーヒーを飲み始めたのに、なんだか調子が悪いし体重も減らない。そんな経験をして、ダイエットにコーヒーはダメなのかなと不安になって検索している方が多いのではないでしょうか。

実はコーヒーには脂肪燃焼を助ける素晴らしい成分が含まれている一方で、飲むタイミングや種類を間違えると逆に太る原因になったり、胃痛や貧血といった不調を引き起こしたりすることもあるんです。私自身も以前は何も考えずにガブガブ飲んでいましたが、正しい知識を身につけてからは体調も見違えるほど良くなりました。

この記事では、なぜダメと言われるのかその理由をしっかり解明し、リスクを回避してダイエット効果を最大化するための賢い飲み方について、私の経験も交えながら分かりやすくお話ししていきたいと思います。

この記事のポイント

  • コーヒーがダイエットにダメと言われる5つの具体的な理由と体のメカニズム
  • 朝イチや空腹時のコーヒーが太りやすい体質を作ってしまう意外な原因
  • 脂肪燃焼効果を最大限に引き出すための豆の選び方と飲むタイミング
  • ブラックが苦手な人でも無理なく続けられるダイエット向きのアレンジ方法

ダイエットにコーヒーはダメと言われる理由

「コーヒーは痩せる」と聞いて始めたのに、ネットで調べると「ダイエット コーヒーはダメ」なんて言葉が出てきて混乱してしまいますよね。実はこれ、どちらも正解なんです。コーヒーは飲み方次第で、最強の味方にもなれば、ダイエットの邪魔をする敵にもなってしまいます。ここでは、なぜ「ダメ」と言われるのか、その具体的な理由と体の中で起きていることについて見ていきましょう。

太る原因となる朝イチの摂取タイミング

朝7時の起床直後にコーヒーを飲むことが、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を刺激し、それが腹部の脂肪蓄積につながるという体のメカニズムを視覚化した写真とグラフィックの合成画像。

 

朝起きてすぐに熱いコーヒーを一杯、これって最高の目覚めのように感じますよね。でも実は、この「朝イチのコーヒー」こそが、ダイエットにおいては避けるべき習慣の一つかもしれません。

人間の体には、朝起きると自然に「コルチゾール」というホルモンが分泌されて、脳や体を覚醒させるリズムがあります。このタイミングでカフェインを摂取してしまうと、コルチゾールの分泌が過剰に刺激されてしまう可能性があるんです。コルチゾールが増えすぎると、体は「ストレス状態だ」と勘違いして、脂肪を溜め込もうとする働きが強まってしまいます。

注意ポイント

コルチゾール値が高い状態が続くと、血糖値を下げるインスリンの効きが悪くなり、結果としてお腹周りに脂肪がつきやすくなるリスクがあります。

つまり、良かれと思って飲んでいる朝イチのコーヒーが、知らないうちに「太りやすい体質」を作っているかもしれないのです。

胃痛や下痢を起こす空腹時の飲用

ダイエット中は食事量を減らしていることが多いので、空腹の時間が長くなりがちですよね。そんな空腹時にコーヒーを飲むと、胃がキリキリしたり、お腹が緩くなったりしたことはありませんか?

コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸には、胃酸の分泌を促す作用があります。胃の中に食べ物がある食後なら消化を助けてくれるのですが、空腹時に大量の胃酸が出ると、胃の粘膜を直接刺激してしまいます。これが胃痛や胃もたれの原因です。

また、コーヒーには腸のぜん動運動を活発にする働きもあります。これが強すぎると、水分が十分に吸収されないまま排出されてしまい、下痢を引き起こすことがあります。

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下痢になると体に必要な水分やミネラルまで失われてしまい、代謝が落ちてダイエット効率が下がってしまいます。空腹時のガブ飲みは避けたほうが無難ですよ。

睡眠の質を下げる夕方以降のカフェイン

深夜1時半になっても眠れずにいる女性と、ベッドサイドの空のコーヒーカップ。カフェインの摂取により脳が休息モードに入れず、睡眠の質が低下している状態を視覚的に表現したイメージ画像。

「夜はコーヒーを控えている」という方も多いと思いますが、その「夜」の基準、意外と甘くなっていませんか?カフェインの効果は想像以上に長く続くもので、個人差はありますが、飲んでから半分の量になるまで(半減期)に4時間から6時間ほどかかると言われています。

例えば夕方5時にコーヒーを飲むと、夜の11時になってもまだ体内にカフェインが残っている計算になります。これでは、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりしても不思議ではありません。

ダイエットにおいて、睡眠は食事や運動と同じくらい重要です。寝ている間には脂肪を分解する成長ホルモンが分泌されますが、睡眠の質が悪いとこのホルモンが十分に出ず、痩せにくい体になってしまいます。「コーヒーはダメ」と言われる背景には、こうした睡眠不足による代謝低下のリスクも隠れているんですね。

インスタントコーヒーの添加物とむくみ

朝の起床直後にコーヒーを飲むことが、ストレスホルモンの急激な分泌を刺激し、結果として腹部に脂肪が蓄積されるまでのメカニズムを説明したインフォグラフィックイラスト。

手軽に飲めるインスタントコーヒーや缶コーヒーですが、毎日飲むとなると少し注意が必要です。安価な製品の中には、飲みやすくするために様々な添加物が含まれていることがあります。

特に気をつけたいのが「リン酸塩」などの添加物です。これらは過剰に摂取すると、ミネラルの吸収を妨げたり、腎臓に負担をかけたりする可能性があります。腎臓の働きが弱まると、体内の余分な水分や老廃物をうまく排出できなくなり、「むくみ」の原因になります。

種類 特徴とリスク ダイエット推奨度
ドリップコーヒー 豆本来の成分のみ。添加物なし。 ◎(おすすめ)
インスタント 手軽だが、加工過程で成分が減ることも。添加物に注意。 △(選び方に注意)
缶コーヒー 糖分や乳化剤が多い場合がある。微糖でも糖質は高め。 ×(避けるべき)

「コーヒーを飲んでいるのに顔や脚がむくむ」という方は、もしかしたら選んでいるコーヒーの種類や添加物が影響しているのかもしれません。

貧血のリスクを高める鉄分の吸収阻害

特に女性の方に知っておいてほしいのが、鉄分との関係です。コーヒーに含まれるポリフェノールの一種であるタンニンには、鉄分と結びついて吸収を妨げる性質があります。

せっかく食事で鉄分を摂っても、食事中や直後にコーヒーを飲んでしまうと、その吸収率が下がってしまう可能性があるんです。鉄分不足で貧血気味になると、全身に酸素が行き渡りにくくなり、基礎代謝が低下してしまいます。また、疲れやすくなって運動する気が起きなくなるのも、ダイエットには大敵ですよね。

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対策のポイント 食事の前後1時間くらいはコーヒーを控えたり、食事中は麦茶や水を選んだりすることで、このリスクはかなり軽減できます!

ダイエットでコーヒーはダメではない正しい飲み方

ここまでネガティブな話が続きましたが、安心してください。コーヒー自体が「悪」なのではなく、飲み方が合っていなかっただけなんです。むしろ、正しく取り入れればコーヒーは脂肪燃焼を強力にサポートしてくれる素晴らしいパートナーになります。ここからは、ダイエット効果を最大化するための具体的なルールをご紹介します。

脂肪燃焼効果が高い浅煎り豆の選び方

脂肪燃焼成分「クロロゲン酸」を豊富に含む浅煎り(ライトロースト)コーヒー豆と、焙煎によりクロロゲン酸が減少した深煎り(ダークロースト)コーヒー豆の比較。焙煎度による成分量の違いを示す図解。

 

コーヒー豆の選び方でダイエット効果が変わるなんて、意外かもしれませんね。実は、脂肪燃焼を助ける注目成分「クロロゲン酸」は、熱に弱いという弱点があります。

コーヒー豆は焙煎(ロースト)する時間が長いほど黒くなり、苦味が増しますが、その分クロロゲン酸は分解されて減っていきます。つまり、深煎りのコクのあるコーヒーよりも、酸味のある「浅煎り(ライトロースト)」の方が、クロロゲン酸をたっぷり摂取できるのです。

「酸っぱいコーヒーは苦手」という方もいるかもしれませんが、最近のサードウェーブコーヒーなどでは、フルーティーで紅茶のように飲みやすい浅煎りコーヒーも増えています。ダイエット目的で選ぶなら、ぜひパッケージの「焙煎度」をチェックして、浅めのものを選んでみてください。

起床後90分以降に飲むメリット

先ほど「朝イチは避けるべき」とお話ししましたが、ではいつ飲めばいいのでしょうか?おすすめは、起床から「90分〜120分後」です。

朝起きてしばらく経つと、覚醒ホルモンであるコルチゾールの値が自然と落ち着いてきます。例えば朝7時に起きる方なら、だいたい8時半から9時以降ですね。このタイミングでコーヒーを飲めば、コルチゾールのリズムを乱すことなく、カフェインによる覚醒作用や代謝アップの効果をスムーズに得ることができます。

午前中の仕事や家事のパフォーマンスを上げつつ、脂肪燃焼モードに入るためのスイッチとして、この「90分ルール」を試してみてください。

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どうしても飲みたい場合はデカフェがおすすめです!

運動前に飲んで脂肪燃焼を促すコツ

晴れた日の朝、トレーニングウェアを着た女性が運動の準備を整え、テラスでホットコーヒーを飲んでいる様子。運動前のカフェイン摂取が脂肪燃焼をサポートする理想的なタイミングと習慣を表現したイメージ。

「今日はウォーキングをしよう」「ジムに行こう」と決めたなら、その30分〜1時間前にコーヒーを飲むのが最強のタイミングです。

カフェインを摂取すると、交感神経が刺激されてアドレナリンが分泌され、脂肪細胞にある中性脂肪の分解が進みます。血中に遊離脂肪酸として溶け出した脂肪は、運動のエネルギーとして使われやすくなります。

もっと詳しく

運動前のホットコーヒーがおすすめ

ホットで飲むことで内臓温度が上がり、基礎代謝も高まりやすくなります。アイスよりもホットを選んで、体を温めてから動き出しましょう。

運動をしない日でも、通勤や家事の前に飲むことで、日常動作でのカロリー消費(NEAT)を少しでも高めることが期待できますよ。

バターコーヒーは朝食の置き換えが基本

「バターコーヒーダイエット」という言葉、よく聞きますよね。コーヒーにグラスフェッドバターとMCTオイルを入れて飲む方法ですが、これには大きな落とし穴があります。

それは、普段の食事に「プラス」して飲んでしまうこと。バターコーヒーはそれ自体が高カロリー・高脂質です。あくまで「朝食の代わり」として飲むことで、糖質を抑えて脂質代謝(ケトーシス)を促すためのものです。

いつものトーストやご飯を食べた後にバターコーヒーを飲めば、単純にカロリーオーバーで太ります。「バターコーヒーなら痩せる」と盲信せず、自分の食事スタイルに合っているか、しっかり見極めることが大切ですね。

ブラックが苦手な時のMCTオイル活用

「ダイエットのためにはブラックがいいのは分かっているけど、どうしても苦くて飲めない…」という方もいますよね。砂糖やミルクを入れると糖質や脂質が増えてしまうのが悩みどころです。

そんな時におすすめなのが、小さじ1杯程度の「MCTオイル」を加えること。MCTオイルは無味無臭なので味は変わりませんが、オイルが加わることで口当たりがまろやかになり、腹持ちも良くなります。また、MCTオイル自体にもエネルギーになりやすく脂肪燃焼を助ける働きがあります。

甘みがどうしても欲しい場合は、血糖値を上げにくい天然甘味料(ステビアやラカンカなど)を少量使うのも一つの手です。無理してストレスを溜めるよりも、工夫して長く続けることが一番ですからね。

ダイエット中のコーヒーはダメではなく武器

ここまで見てきたように、「ダイエット コーヒーはダメ」という言葉は、間違った飲み方に対する警告だったんですね。コーヒー自体は、正しく付き合えばダイエットを強力にバックアップしてくれる頼もしい武器になります。

  • タイミング: 朝イチではなく、起床90分後や運動前に。
  • 種類: 添加物の少ないドリップコーヒー、できれば浅煎りを。
  • 飲み方: 基本はブラックで、ホットで内臓を温める。

これらのポイントを押さえておけば、もう罪悪感を感じながら飲む必要はありません。香りを楽しみ、リラックスしながら、理想の体型を目指してコーヒーライフを楽しんでいきましょう!

※本記事の情報は一般的な健康情報に基づくものであり、効果には個人差があります。持病をお持ちの方や妊娠中の方は、かかりつけ医にご相談の上で摂取してください。

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